20代で料理人を辞めるなら転職で自分の可能性を優先するべき

もう料理人の仕事が嫌だッピ!
まだ20代だし違う仕事に就くッピ!
料理人なら一度は思ったことがありますよね。
実は、今では有名な料理人だって「料理人を辞めよう」と思ったり、実際に辞めた(・・・で戻ってきた)って話を聞いています。
料理人同士の協会の集まりで、人材不足の話題になると、「実は俺も昔に・・・」なんて会話になりますからね。
そこで今回は、料理人の仕事が嫌だと思い詰めた時に、どういった選択肢があるのかを、料理人を20年続け現在はシェフ(料理長)という立場からアドバイスが出来ればと思ってお話します。
この記事では、
- 20代の料理人が辞める理由
- 辞めた後にどうなるのか?
- 辞める/辞めない以外の選択肢
- 20代の転職で優先するべきポイント
- 料理人以外に進む手助けになるサイト
- 転職のコツ
これらを解説します。
最後まで読んでもらえれば、様々な要素が入り混じる転職に対して、総合的に判断して進むべき道を選べるようになります。
20代の料理人が嫌になる理由
私が料理人として見てきた中で、20代の料理人が辞めたいと言う理由は以下の通りです。
- 誘われた
- 給料が安い
- 給料が上がらない
- 人間関係
※ これに加えて、現在では飲食業界の将来が不安という理由もあがっています。
他職ではよく聞く、休日が少ないに関しては、料理人を目指している人の中では理由に上がりませんでした。
料理人ってめんどくさい人が多いので、波長が合わない人が先輩であったり、上司であったりすると難しい。
また、個人店の場合では、オーナーが料理人でなければ、よく衝突します。
金銭を管理するオーナーは、手持ちの人材でやるべきことを指示する一方、料理人は職人気質となれば・・・ぶつかりますよね。
まぁ、お互いの歩み寄りが足りなかったと今となれば思えますが、オーナーと雇用者である料理人は平等ではないので、そうなれば辞めていくしかないのも事実です。
私自身も、そういった経緯で料理人を一度辞めた経験があり、その後の体験談を少しお話しします。
私が20代で料理人を辞めて始めてわかったこと
過去に私は、料理人を辞めて他職へ転職したことがあります。
そこでは、世の中甘くないと痛感させられました。
一年半くらいの料理人ではない期間に、社会の中で感じたのは、
0→3までのステップは学歴次第
学歴のない自分は平民。高学歴者は貴族。
学歴のない自分はゼロからスタートするハンデを負う
仕事は単調。
評価もされずらい=将来性に不安
料理人であったならもっと「仕事」をやらせてもらえる
ただ、ただこなすだけの作業に将来性を感じられませんでした。
料理人であったらなら、あれもできるし、こんなこともできるのに・・・そんな思いが芽生えました。
料理人へ戻るとしても離れた期間は取り返せない
離れすぎると調理師業界からも出遅れるハメになる
料理人から離れて仕事をしているうちに、こんな思いがドンドン溜まっていった感じです。
最終的に料理人へ戻ろうとした最後の一押しは、学歴差ですね。
23〜27歳くらいの一般社員は普通の学歴、それと同じ年くらいの管理職は有名大学出身。
料理人として厨房で働いているときには感じませんでしたが、学歴による差を強く感じました。
そこで、自分は全くゼロの状態から仕事を覚えている・・・
どれだけ成果を出しても、追いつけない学歴の壁を感じたのと共に、仮にその会社で自分が働き続けても「大した役職には就けないだろう」と、学歴のない自分の限界値を感じました。
それなら、仕事の質も学歴と同じように評価してもらえる、料理人に戻った方が自分には将来性があると考えました。
そして料理人を離れた期間だけ、「料理人」としては遅れを取ってしまいます。
そんな考えがいっぱいになった時に、料理人であった数年の経験を拾い直して、再び料理人へ再就職したのです。
ちなみにその時は、たまたまハローワークにあった求人から調理師へ再就職しました。
知らない職場で緊張はしましたけど、なんだか古巣へ戻ってきたように感じ、慣れた調理の仕事が心地よかった思い出があります。
早いうちに将来性の高い職種へ転職するのもあり
さっきの話と矛盾しているかもしれませんが、「それでも!」と思い立ったのなら動くのもアリです。
私もそうだったから、あの時は動いたわけですからね。
20代のうちは選択肢が多いし、うまくハマれば別の業界で上り詰める事もできる可能性があります。(私は無理でしたが・・・)
20代なら転職で優先すべきは可能性
転職で求める優先順位は人によって違います。
しかし20代の転職では、
- 将来性の高い職種や会社を選ぶ
- やりたい仕事
これを最優先にすべきです。
その次に料理人以外の他業種なら、自分に続けられそうな仕事か?
その仕事は許容できる範囲の給与と休日のバランスか?
通勤可能な距離か?
ここまでで、条件の合う仕事の候補を選び、そこから残業の有無/その他福利厚生の細かい条件を整えて、時には優先順位を入れ替えながら、求人の中から選ぶといいでしょう。
優先事項を目の前の給料や休みに囚われて選ぶのは、30代〜でも可能です。
20代は生涯に一度しかありません。
自分の可能性や将来性を信じて動くのに、まだ遅くはありませんよ。
副業で将来の選択肢を増やす考え方もある
料理人をまだ続けたいけど、将来に不安を感じて転職をするなら、「料理人を続けながら副業をする」という選択肢もあります。
ここで大切なのは、単なるバイトをするのではなく、それだけを専業にしても仕事として成り立つ副業を選ぶこと。
理想は、職場や時間を選ばなくていいパソコンだけで完結するホームページ関係の仕事(Webデザイナー)です。
※ ちなみにこの副業は、私も行っています
ハードル高すぎない?って思われるかもしれませんが、専門知識の勉強は必要だけど、努力すれば習得できるレベルです。
英語と数字でカタカタカタカタ・・・
難しいプログラムを作ったりはしません。
習得できれば、料理人で得たセンスが活かせる副業なので、やってみる価値はありますよ。
将来の選択肢を増やす意味でも、おすすめです。
料理人からパソコンを使った仕事へ転職する手順【IT業界一択】
パソコンを使った仕事へ転職したい料理人の方へ転職する手順と、その後の稼ぎ方を解説します。料理人からIT業界へ転職できたなら、かなり有利です。そのスキルを活かして、副業として自分で稼ぐ方法も紹介しています。
パソコンに強くなると、料理人としても役に立つことが多いので、早めに慣れておいて損はありません。
むしろ将来の選択肢が広がるメリットしかありません。
何で転職したいのかを冷静に考えるべき
なぜ、料理人を辞めて転職したかったのか、一度冷静になって考えてみましょう。
- 人間関係
- 将来性
- 給与
その上で、辞めたいと考えるなら転職しましょう。
しかし、辞めるべきかどうか迷うなら、今の世の中の仕事と、自分の職場と比べると、社会において自分の立ち位置が客観的に見やすくなります。
ひとつアドバイスです。
スマホでネットが普及している現在、求人案件もインターネットで調べるのはみんなの常識です。
でも、「とりあえず見れるから」と、ほとんどの方は登録しませんよね。
「無料で公開しているのに登録する必要ないじゃん」
そんな事さえ考えずに見れるのが普通と思っているはず。
けど実際は、登録しないと見れない求人がたくさんあります。
(これホント)
みんなと横並びになって、「とりあえず見れる」中から選んではダメ。
情報化社会の中で有利に進めるには、「いかに情報の窓口を広げるか」がひとつのポイントなるのを覚えておいてください。
そのためにも、転職サイトには登録しておく価値があります。
>>リクナビNEXT
業界最大手です。
転職サイトでは、まず登録すべき。
>>転職なら【DODA】
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あなたの条件、スキルを基に、担当者がサイト上に公開していないおすすめの求人を斡旋してくれます。
20代の人材はどこも欲しがっています。
自分の価値を確認するためにも、まずは登録をして、しっかり比較/選んでください。
求人なんて大人の椅子取りゲームと一緒で、早い者勝ちです。
つかめるチャンスを逃してはもったいないと思います。
昨日あったのに、今日はないなんて、よくある話ですからね。
まとめ
20代であっても、全く接点のない仕事へ就いて、「今まで積んだ経験を無かったことにする」のはもったいない。
料理人を辞めるか、続けるか、続けつつ副業をする いづれかの選択肢がある。
料理人を辞めれば、学歴があなたを測る基準となる。
20代の転職で優先すべきは「将来性」
料理人がWebデザインに向いている理由と向いていない部分を全て解説
料理人がWebデザインに向いていて結果を出しやすい5つの理由の解説と、向いていない個人のタイプを5つを解説します。また、料理人がWebデザインができると得られるメリットについても詳しく紹介しています。
なぜ、料理人を辞めて転職したかったのか、立ち止まり冷静になって考えてみよう。
今、世の中にどんな仕事があるのか見てみると、社会において自分の立ち位置が客観的に見やすくなる。